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シロバナエンレイソウ

 エンレイソウの仲間では、このシロバナエンレイソウがいちばん可憐です。ミヤマエンレイソウとも呼ばれているようです。名の通り、天合峰の深い山奥に咲いています。エンレイソウは花が開く頃には、葉が大きくなりますが、芽が出たばかりのときは小さな葉の間に下向きの可愛らしいつぼみをつけています。漢字では延齢草と書きますが、なぜなのでしょう。この実には毒性があるといわれていますが、その一方で美味だとも言われています。ほんの少し食べれば、寿命を延ばす薬効があり、少し多く食べると命を落とすということでしょうか。実を口にしたことはありません。この花が自生する環境は急速に失われている上に、盗掘して野草店で販売されることもあるようです。発芽してから開花するまでに15年もかかるといわれています。右下の写真でわかるように、荒れた倒木の森の中でまだ花を咲かせることの出来ない幼株が必死に成長しようとしています。

 
 ユリ科エンレイソウ属 和名 白花延齢草 学名:Terillium tschonoskii  花期:4月中旬 撮影地:八王子市天合峰
川口の自然を守る会
最終更新  2015−08−07
シロバナエンレイソウとエンレイソウの相違点は、白い花弁のあるなしです。シロバナエンレイソウには花弁が3枚あり
、エンレイソウには花弁が無く、愕片だけです。しかも萼片は茶色く、たまに、縁だけ茶色の場合もあります。
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