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川口の自然情報
この川口の自然情報は、四季折々に変化する八王子市川口地区の自然の姿をお伝えするページです。川口の豊かな自然を、多くの皆さんと共有したいと思います。なるべく、タイムラグの無いようにお伝えしようと思っています。東京近郊でいま、季節の移り変わりはどうなっているか、どんな花が咲き、どんな生き物がいるか、畑や田圃はどうなっているか、川口の自然を守る会の活動と共にお伝えしますので、時々開いてみてください。ご感想を下記川口の自然を守る会までお寄せいただければ幸いです。
 川口の自然を守る会  最終更新:2017−08−11
自然情報 2017−08−11
クロムヨウランは都内では天合峰で初めて発見された植物。都の絶滅危惧種。花の時期が終わると、茎は黒く硬くなる。
クロムヨウラン 葉緑素(葉)を持たない
腐った枝、葉から養分を吸収する腐生植物
ほのかな青い色が愛好家に好まれる
キツネノカミソリ、花の形が狐の顔に似ている
花の時期、葉は枯れる。剃刀は葉の形による
やや日差しの入る雑木林の林床を好む
自然情報 2017−07−30
少雨による水不足で、トウキョウサンショウウオやモリアオガエルの産卵は例年の半分くらいでした。モリアオガエルの産卵時期も遅れ、今回産卵された7月30日はこれまでで最も遅い記録。トウキョウサンショウウオは既に大部分が上陸し、この写真の幼生は水に残った今年最後の個体です。腐生植物のクロムヨウランが発芽しました。8月10日頃には開花するでしょう。
モリアオガエルの泡巣 2017-07-30
水面上1.5メートル 
クマシデの枝葉に括り付ける
受精していれば1週間後に孵化 水面に落ちる
最後に残ったトウキョウサンショウウオの幼生 
クロムヨウランの蕾 開花は8月10日頃
自然情報2016−02−03
早くも立春を迎えましたが、なかなか暖かくなりません。しかし、生き物たちは、確実に季節の移り変わりを察知しているようです。小鳥たちの鳴き声もにぎやかになってきました。ビオトープではヤマアカガエルの産卵がほぼ終わり、約70の卵塊が水面を賑わせています。トウキョウサンショウウオの産卵も始まりました。その一方で、冬の名残も残っています。
T トウキョウサンショウウオの初産卵
今年の初産卵は2月2日、3対でした。産卵直後はこの写真のようにグニャグニャした感じですが、徐々に水分を取り入れて、プリプリした感じの、皆さんがいつも見かけるような形になっていきます。昨年より3日遅れですが、ほぼ平年並みの産卵開始といえます。
U ヤマアカガエルの産卵
1月20日に初産卵があり、昨年より1日早くなっています。2月2日現在、約70の卵塊が生まれています。1卵塊あたり、平均で1500個の卵が入っており、ほぼ100%が孵化するので、ビオトープは10万匹以上のオタマジャクシで埋め尽くされ、他の生物の餌としても重要です。川口ビオトープの豊かな生物相を産む原因にもなっています。猛禽類や水鳥、爬虫類の餌になります。
V ルリビタキ
ビオトープを訪れる野鳥の中では数が多い方です。これはメスですが、オスは文字通り瑠璃色の美しさを持ち、野鳥撮影マニアの標的にされ、その無軌道ぶりには困っています。
W フクジュソウ
花の咲き初めに重い湿った雪に襲われ、花びらが凍えてしまうなどの受難がありました。これはその後に花芽を出してきたもので、生物の生命の逞しさを感じます。
X シモバシラ
霜柱の出るころに温暖な日が続き、良い霜柱は見られなかったのですが、やや季節を過ぎた大雪の後で見事に立ち上がりました。
Y クロムヨウラン
ビオトープ周辺にはムヨウランとクロムヨウランがあり、果実はとてもよく似ているのですが、これは花が咲いたときに札を付けておいたクロムヨウランの果実です。このように割れて種子を飛ばします。
トウキョサンショウウオの卵のう
ヤマアカガエルの卵塊
ルリビタキのメス
福寿草
霜柱
クロムヨウランの種子放出
自然情報 2016−01−16
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
冬枯れの雑木林や野原や山道は、驚くほどにぎやかです。草刈りの折に、花を大切に残したおかげで、ノハラアザミ、タカアザミ、ミヤコアザミ、トネアザミなどのアザミの仲間や、コウヤボウキ、カシワバハグマ、モミジガサ、オケラ、シュンラン、ハンショウズル、ヤクシソウ、アキノキリンソウ、テイカカズラなどが、種子を飛ばしています。朝早く起きると、カシワバハグマの霜柱も見ることが出来ます。これらの草花が種子を飛ばせた後に、冬を越す野草のロゼット、木々の冬芽の観察など、里山の冬の賑わいは続きます。そして間もなくヤマアカガエルやトウキョウサンショウウオの産卵シーズンを迎えます。
T 1430: コバノカモメズルの種子、ガガイモ科特有の美しい綿毛を広げる
U 1431:タカアザミの種子、3メートルの高さから種子を飛ばせるところは壮観です。
V 1432:オケラ 実に特徴のある種子です。花より種子の方が見応えがあります。
W 1433:カシワバハグマの霜柱、最低気温が0度を下回らないと、霜柱は附きません。今期は12月20日に初めて見られました。
X 1434:シュンラン、シュンランの果実とその中にできる粉末状の種子を見られる機会は少ない。
Y 1435:ハンショウズルの種子は実に美しい。
今年はトウキョウサンショウウオの生息調査に全力を挙げるつもりです。調査に当たり皆様のご協力の程、宜しくお願い申し上げます。
 
コバノカメズルの種子放出
ノハラアザミの種子放出
オケラの種子放出
カシワバハグマの霜柱
シュンランの種子放出
ハンショウズルの種子放出
自然情報 2015-12-24
川口の自然を守る会の五味です。
今年はかなりの暖冬で、今日、ビオトープへ行って驚いたのですが、途中の民家で紅梅が咲き、雑木林の林縁ではスミレやタンポポが咲き、ウグイスカグラも咲いていました。少し遅くなりましたが、自然情報をお伝えします。
T 1422:オオムラサキの越冬幼虫
 今年はビオトープで成虫が見られず、心配していたのですが、産卵には来ていたようで、幼虫が木の根元へ降りてきたのを確認しました。体から糸を出し、確りと葉に張り付いていました。
U 1423:ツルリンドウの実
 12月22日に林床の下刈りをしている時に見つかりました。以前は多く見られたのですが、最近は少なくなり、心配していたのですが、ややまとまって生育していたのが見つかり、安心しました。
V 1424:ヤブコウジ 
 今年は異常なほど良く実を付けて、林床がとても賑やかです。
W 1427:ウリカエデ
 ウリカエデは高木化した雑木林の中で、中木として数が増えています。鮮やかな黄葉を見せるので、雑木林が美しく彩られます。
X 1428:エンコウカエデ
 ビオトープではエンコウカエデがとても多く、紅葉はあまり冴えないのですが、このように美しく色づくものもあります。
Y 1429:イロハカエデ
 ごく普通に見られる代表的なモミジです。赤く紅葉するもの、黄色く黄葉するものもあります。ビオトープ周辺ではどちらも見ることが出来ます。
はっきりした冬の景色を見られないまま、今年も終わりそうです。皆様、良い年をお迎えください。
来年の定例作業は、1月を休んで、2月の第四日曜(28日)から始めます。作業に参加して頂いた皆さん、大変にご苦労様でした。来年もよろしくお願いいたします。
オオムラサキ越冬幼虫
ツルリンドウの実
ヤブコウジの実
ウリカエデの黄葉
エンコウカエデの紅葉
イロハモミジの紅葉
自然情報 2015-11-03
T晩秋の花
 秋の野草の最後を飾るセンブリ、サラシナショウマ、アキノキリンソウ、ヤクシソウ、リンドウなどが咲いています。雑木林の木々の葉も色づき始めました。20日頃には紅葉がピークを迎えるでしょう。ここに挙げた5種の花を添付しました。
U稲の脱穀
 ミニ田圃で栽培した稲の脱穀を11月1日に戸吹北の森を守る会の作業場で、同会の足踏み脱穀機と唐箕をお借りして作業しました。ちょうど会長の稲葉さんと実習に来ている武蔵野大学の学生さんに応援して頂き、半日で終わりました。収穫は籾ベースで古代米1s、うるち米6sでした。早速3日に精米して、白米で3升でした。会の定例作業の食事などに活用したいと思います。武蔵野大学学生の脱穀と唐箕による籾の選別作業を載せました。写真提供稲葉照雄さん
Vホタルシンポジウムのお知らせ
 11月28日、日本ホタルの会のシンポジウムが新宿の工学院大学で開催されます。ご希望の方は、その旨、私の方へご連絡ください。日本ホタルの会からのメールを転送いたします。
Wトウキョサンショウウオ産卵池の整備
 トウキョウサンショウウオの産卵期は3月ですが、産卵地が止水環境であるため、ヘドロの堆積や腐敗によって異臭が発生し、甚だしい場合はメタンガスの発生なども起ります。このヘドロを浚渫し、底土を撹拌しておくと、低酸素濃度が解  消し、卵死亡率を低くすることが出来ます。川口ビオトープとその周辺の産卵場所8か所の整備を行いました。綺麗に澄んだ水の上に、新しい落葉が堆積し、その下に、来春、産卵することでしょう。 
X10月定例作業の報告
 10月25日に五味、広瀬、高玉、仙波、大西の5名で新たな赤道(尾根へ出る急登)の整備を行い、コナラの大木伐採や孟宗竹の伐採などを行いました。大変にお疲れ様でした。次回は11月22日です。
センブリ
リンドウ
ヤクシソウ
アキノキリンソウ
サラシナショウマ
唐箕による籾の選別
自然情報 2015-10-09
良いお天気が続き、野山の草花や雑木林の木の実が一段と美しさを増して、秋本番という感じです。
私の大好きな花の一つにイヌショウマがあります。今年もきれいに咲いてくれました。
ガマズミもきれいに色づきました。
サワフタギが瑠璃色の実をたくさんつけました。
オオニガナが咲きましたが、今年は17株しか咲きませんでした。周辺の樹木が大きくなって、極端に日照不足なってしまいました。一部、日当たりのよい所に移植してみましたが、こちらは元気に育ちました。
アキノゲシは雑草に交じって、逞しく花を咲かせています。
ツリバナがどの木も沢山実を付けました。やや日当たりを良くすると、実の付きも良いようです。
今、ビオトープはアカバナ、ツリフネソウ、ユウガギク、ノハラアザミ、ミゾソバ、ママコノシリヌグイ、ヤマハッカなど、一面に咲き乱れています。間もなく、リンドウ、ヤクシソウなど晩秋の花も咲き始めそうです。
沢山の蝶が飛び交い、生物の楽園が広がっています。私の夢が実現しつつあると感じています。
 
イヌショウマ
ガマズミの実
サワフタギの実
オオニガナ
アキノゲシ
ツリバナの実
自然情報 2015-09-15
各地の水害、心が痛みます。幸い、川口では被害が無く、川口ビオトープ、上川ビオトープとも、かなりの出水でしたが、無事でした。
急に涼しくなって、野山は秋の花が次々に咲き、木の実、草の実も色づき始め、楽しい時期がやってきました。
栗の実、キノコなども豊作です。稲も順調です。キノコではタマゴタケ、ナラタケが多く見られました。久し振りにチチタケ(乳茸)も見られました。とても美味しいキノコです。
ビオトープでは彼岸花、センニンソウ、ノハラアザミ、タカアザミ、ミヤコアザミ、ツリフネソウ、アカバナ、キバナアキギリなどが咲き、タコノアシが葉も花も茎も赤く染まっています。
今年は雑木林の中でヤマボウシが沢山実を付けました。イチジクのよな食感、アケビの様な味、とても美味でした。サワフタギの実が瑠璃色に色づきました。
写真説明
1335:ツリフネソウ、舟を吊り下げたような形からつけれた名前。湿性地や樹陰に多く見られます。ビオトープではとても多く見られる植物です。
1336:ヒガンバナ、彼岸の頃に咲くのでこの名があります。曼珠沙華と呼ばれることもあります。今年は彼岸の頃に満開を迎えそうです。本日現在、ビオトープでは五分咲きです。
1337:ツルニンジン、根を乱獲する者が居て、ピンチです。
1338:ミドリヒョウモン、春に発生し、夏眠した後、秋になって繁殖活動をします。今年はアザミやオトコエシの花にたくさん集まって壮観です。今年はアサギマダラが夏の時期から姿を見せています。
1339:アカバナ、湿地を好みます。川口ビオトープ、上川ビオトープに沢山自生しています。しかし、市内でこの花を見ることはほとんど無くなりました。
1340:アキノギンリョウソウ、川口ビオトープの雑木林にはとても多く見られますが、都の絶滅危惧種です。
ツリフネソウ
ヒガンバナ
ツルニンジン
ミドリヒョウモン
アカバナ
アキノギンリョウソウ
タコノアシ
ヤマボウシの実
カシワバハグマ
ヒメアカネ
アサギマダラ
サワフタギの実
オトコヨウゾメの実
タカアザミ
ミヤコアザミ
自然情報 2015-08-27
夜になると虫の声が聞こえるようになり、雑木林では、ツクツクホウシの声が目立ちます。すっかり初秋の雰囲気になってきました。
T 上川ビオトープ
8月の定例作業(23日)は参加者6名で上川ビオトープの整備作業をしました。上川口小学校体育館裏の通称田ノ入にあります。約1000uの広さがあり、豊富な湧水に恵まれ、どんな日照りでも水が枯れることはありません。川口ビオトープにない植生、生物に恵まれています。ヘイケボタルの餌になるモノアラガイやタニシが多く、ヘイケボタルの発生数では川口地区最大です。植物ではカンガレイやフユイチゴ、コマツナギ、ハグロソウなどが見られます。今回はその一部を紹介します。
U 川口ビオトープ
川口ビオトープでは初秋の花々が最盛期を迎えています。ツリガネニンジン、アキノタムラソウ、オトコエシ、ノハラアザミ、ボタンズル、センニンソウなどですが、これらに続き、クズ、タカアザミ、トネアザミ、ツルニンジン、ツリフネソウ、ミゾソバ、ミヤコアザミ、アカバナなどが次々に咲きだします。タコノアシの紅葉が始まりました。アキノギンリョウソウも発芽しています。
V 自然情報(写真説明)
bgP1323:上川ビオトープ全景、手前のミニ田圃は右がうるち米、左が古代米、奥のミニタ田圃はうるち米、左端にノハラアザミ、奥に咲き乱れているのはミソハギ。水田の生物を守るための試験栽培。
bgP1324:ハグロソウ
bgP1325:カンガレイ、サンカクイに良く似ている。茎は三角、花に花柄が無い。サンカクイは花柄があるので見分けられる。上川ビオトープではサンカクイと共存、弁天池ではカンガレイだけ。
bgP1326:花を食い荒らしているのはアオハナムグリ
bgP1327:ツリガネニンジン、名の通り花の形が釣鐘に似ている。根が下に延びるので人参の名がある。山菜として珍重され、すぐに採取されてしまうので、人が入らないように保護しているので、ビオトープでは多く見られる。
bgP1328:ボタンズル、センニンソウに良く似ている。花期も同じで間違えやすい。牡丹の花に葉が良く似ている。有毒注意。
上川ビオトープ全景
ハグロソウ
カンガレイ
ノハラアザミとアオハナムグリ
ツリガネニンジン
ボタンズル
自然情報 2015-08-06
とにかく暑いですね。
T オオムラサキとモンキアゲハ
昆虫の激減は恐ろしいばかりです。オオムラサキ(bgP1315)は里山の華とでもいうべき存在ですが、次第に目にする機会が減り、今年は撮影に上川町まで足を延ばしました。撮影日8月1日(環境省、準絶滅危惧種)
モンキアゲハ(bgP1319)は食草となるカラスザンショが今熊山を始め、川口の里山に多く自生しているので、その姿はかなり頻繁に見られます。
U トウキョウサンショウウオの旅立ち
川口の各地で、トウキョウサンショウウオの幼生(bgP1318)が上陸の時期を迎えています。トウキョウサンショウウは産卵期以外は陸上で生活しています。環境省絶滅危惧U類、東京都絶滅危惧TB類
V クロムヨウラン
クロムヨウラン(bgP1320)は暖地性の野生ランで、腐った木の枝から直接養分を吸収し、光合成をおこないません。常緑低木の茂る樹陰で小さな花を開きます。朝だけ開くという説(都RDB)は誤りです。暖地性のランなので、今年の高温多湿を好んでか、当たり年です。都の絶滅危惧U類。
W トウゴクヘラオモダカ
トウゴクヘラオモダカ(bgP1321)は湿地に生え、稲の害草として農民を苦しめてきましたが、今は除草剤などにより急速に減少しています。川口には今も多く自生しています。(環境省、都絶滅危惧U類)
X ミソハギ
ミソハギ(bgP1322)は旧盆に先祖のために供える花で、里山の最も代表的な花です。八王子市史自然編に、この花の名前がありません。八王子の植物専門家の間で、里山の歴史を刻んだ名花が 忘れられてしまったのは残念です。
川口には今も多くの群生地が残っています。
Y 7月定例作業
7月26日、猛暑の中で、駐車場近くの樹木の伐採と片づけを行いました。参加者は8名:五味、佐々木、広瀬、高玉、田中、稲葉、大西、工藤。猛暑の中の作業、大変にご苦労様でした。
オオムラサキ ♂
モンキチョウ
トウキョウサンショウウオ幼生
クロムヨウラン
トウゴクヘラオモダカ
ミソハギ
自然情報 2015−07−14
一昨日、八王子は37.3度、この暑さには、わたくしもバテました。
T ホタルの多発
今年はホタルが当たり年で、川口ビオトープでは、6月10日にヘイケボタルが発生、22日にゲンジボタルが発生、以降今日まで、ゲンジとヘイケが飛び交い、連日、監視や案内に追われています。
U 貴重種アズマカモメズル発見
川口ビオトープで新しい貴重種が見つかりました。アズマカモメズルで東京都の絶滅危惧TA類の貴重種です。以前、見つかったことはあったのですが、記録を取らないうちに消えてしまい、今回、再発見です。写真撮影もできました。
V 水田雑草
上川ビオトープにこれまで農家を苦しめてきた水田雑草のエリアを設けました。コナギ、オモダカ、チョウジグサなどが自生した状態で観察できるようにしました。並行して、ミニ田圃も設け、うるち米と古代米を植え付けました。ミニ田圃の除草は徹底して行い、併せて害草の観察もしようという試みです。
W アカボシゴマダラの観察
我が家の庭にあるエノキの幼木に、アカボシゴマダラが産卵し、幼虫、蛹、羽化に至るまで、観察できました。3匹中、2匹が羽化、1匹が蛹の状態)中国の広東省から放蝶マニアが神奈川県に持ち込み、放蝶したことがきっかけで関東一円に分布を広げています。当地では一時、爆発的に広がりましたが、最近は同じ中国から持ち込まれたガビチョウの恰好の餌となり、爆発的な増加は収まっています。有害な外来生物ですが、蝶に罪があるわけではなく、見守った妻は、飛び立つ姿に哀惜の念を禁じえなかったようです。エノキから離れ、垣根の高い所から、澄み切った青空に飛び立っていきました。
X 水生植物の開花
ヌマトラノオに続き、タコノアシ、ミソハギ、ミゾソバなどが相次いで開花しています。サジオモダカ、トウゴクヘラオモダカもよく咲いています。
Y 写真説明
HP1304:コバノカモメズル(小葉ノ鴎蔓)、6月27日にまとまって咲いているところを紹介しましたが、今回はアズマカモメズルと比較のためアップで掲載しました。
HP1305:アズマカモメズル、コバノカモメズルの変種。東京都多摩南部、絶滅危惧TA類
HP1306:アカボシゴマダラ成虫。雌雄は良く見分けられません。赤い四つの斑点は夏型に見られ、春型にはありません。年に2回発生。
HP1307:コナギ(小菜葱)、水田のしつこい害草。紫の美しい花は朝から午前中に掛けて見られる。花の後、すぐに花茎ごと底土、又は水中に潜り、確実に種子を地中、水中に放散すので、繁殖力が強い。
HP1308:ヘイケボタル(平家蛍)の光跡、飛んできて、稲の葉に止まったところ。止まった後の光は長時間露光なので、写真では明るく見える。
HP1309:ヌマトラノオ(沼虎ノ尾)、湿地に生える。爽やかな感じの花、群生する。
コバノカモメズル
アズマカモメズル
アカボシゴマダラ
コナギ
ヘイケボタルの光跡
ヌマトラノオ
自然情報 2015−06−27
T ホタル観察
ホタルの出てくるのが遅い川口ですが、ようやく6月22日から姿を見せ始めました。今月末から、本格的に姿を見せると思います。
観察会は7月4、5の両日を地元町会などの観察会に当て、7月1、2、3の三日間、その他の希望する方に公開します。このメールをごらんの方で観察を希望される方は、この三日間の内、希望の日や人数をお知らせください。年により多い少ないがあります。少ない場合はご容赦ください。ゲンジボタル、ヘイケボタル共に見られます。もちろん無料です。地図や資料は出しません。
U モリアオガエルの産卵がほぼ終了
モリアオガエルの泡巣は川口ビオトープで平年並みの13個でした。上川ビオトープでは3個(木の下に水が無かったので、何とサンカクイ(三角藺)の大きな株の中に産み付けれれました)。モリアオガエルは川口の各地で年々減少しており当会の川口ビオトープと上川ビオトープの産卵数が大半を占めるようになりました。
V その他の自然情報(写真説明)
HP1298:ショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)、今年初めて姿を見せたアカネトンボ属のトンボで、これは♂で、全身真っ赤です。このトンボが川口ビオトープで観察されたのも初めてです。
HP1299:ギンリョウソウ(銀竜草)、腐生植物で地中の菌類などと共生し、腐った植物などから養分を吸収する。落葉の積もった雑木林の林床に多く見られる。幽霊草などとも呼ばれる。
HP1300:シャクジョウソウ(錫杖草)、僧侶の持つ錫杖(しゃくじょう)に似ているところからこの名がある。ギンリョウソウと同じ腐生植物。東京都絶滅危惧U類
HP1301:チダケサシ(乳茸刺)、川口ビオトープの代表的な植物で、ほぼ一面に生えている。この頃生える乳茸(ちちたけ)という美味なキノコをこの茎に刺して持ち帰るところからでた名。乳茸は最近、殆ど見られなくなった。チダケサシは  東京都準絶滅危惧種
HP1302:コバノカモメズル(小葉鴎蔓)、葉が対生で、鴎(かもめ)が飛んでいるように見えるところから付けられた名。これも川口ビオトープに多い植物。ガガイモ科特有の種子の放出が美しい。
HP1303:ミニ田んぼの稲:一日の日照時間が僅か3時間の川口ビオト−プのミニタンボで元気に育っている。分けつもほゞ順調。この水面にヘイケボタルが舞い、水に揺らめくところは格別に美しい。
注:画像b今回からインターネットと共通化して、半角英数に変えました。番号はこれまでの情報メールb廃止して、インターネット画像のb使いました。インターネットに使って、この情報メールには使わない画像も出てきますので、これまでの様な一連ではなく、飛び番号になる場合も出てきます。
ショウジョウトンボ猩々蜻蛉)♂
ギンリョウソウ(銀竜草)
シャクジョウソウ(錫杖草)
チダケサシ(乳茸挿)
コバノカモメズル(小葉ノ鴎蔓)
ミニ田圃 稲の分けつ状況
自然情報 2015−06−05
水不足に悩まされてきましたが、梅雨の足音も聞こえてきて、少しほっとしています。
T 田植え
今年の田植えは、{畔っ子」の高野さんと「戸吹北森を守る会」の稲葉さんから苗の提供を受け、川口ビオトープと上川ビオトープのミニ田圃に植え付けを完了しました。田植えに協力して頂いた永吉さん、ありがとうございました。
U ホタル
今年はホタルの出現が早いという話も聞きますが、皆さんの所では如何でしょうか。昨年の初出現は6月13日、ピークは7月第1週でした。今年は10日ころから、巡回を始めようと思っています。
V イチヤクソウ
川口ビオトープ近くの雑木林に、イチヤクソウの群落が見つかり、綺麗な花を付けました。
W アオガエルの産卵
モリアオガエルやシュレーゲルアオガエルの産卵が続いています。川口ビオトープにおけるモリアオの泡巣は9個確認されています。シュレーゲルアオガエルの地中の泡巣は、ハクビシンに次々に引き出され、悲惨な状態です。包接しているシュレーゲルアオガエルは、大きい方が♀、小さい方がオス。
X オオイトトンボの出現
上川ビオトープを復活させて、早くもオオイトトンボが姿を見せました。都のレッドデーターブックで「EN=絶滅危惧TB類」の貴重種で、絶滅したか、激減したか心配していましたが、水環境の整備で、復活しました。
Y ヤンマの産卵
川口ビオトープでクロスジギンヤンマとヤブヤンマの産卵を確認できました。クロスジギンヤンマの産卵を確認できたの初めてです。クロスジギンヤンマは草の葉などに止まって、水中に産卵。ヤブヤンマは柔らかい土の中に産卵。
Z サラサヤンマの出現
川口町のM沢で、サラサヤンマの♀を確認しました。同定に当たり、須田真一先生のご指導を頂きました。サラサヤンマも都のレッドデーターブックで「EN」に指定されている貴重種です。
[ 5月定例作業の報告
5月の定例作業で、川口ビオトープから300メートルほど離れたトウキョウサンショウウの産卵地2か所に、影沢本流から水を引く作業を行い、導水に成功しました。水不足に悩まされた二つの池は、水を湛え、樹陰の池として、サンショウウオのみならず、日陰を好むトンボやカエルの生育池として、新しい境地が開かれるのではないかと期待しています。尾根の赤道整備も進み、来月からは高尾山などの展望も視野に入ってきそうです。参加者の皆さん、ご苦労様でした。
参加者:広瀬、高玉、大西、田中、仙波、工藤、稲葉、五味以上の8名。
 
イチヤクソウ
シュレーゲルアオガエル ↑上が♂下が♀
オオイトトンボ 都絶滅危惧種
クロスジギンヤンマの産卵 水中へ産卵
サラサヤンマ ♀ 都絶滅危惧種
ヤブヤンマの産卵 柔らかい土中へ産卵
自然情報 2015−05−23
5月だというのに暑い日が続き、水不足も深刻ですが、水管理の出来ている川口ビオトープや上川ビオトープでは、ヤマアカガエルのオタマジャクシやトウキョウサンショウウオの幼生が順調に成長しており、開放水面では、シオヤトンボが縄張り争いをしています。
本日(5月18日)ビオトープでモリアオガエルの産卵があり、泡巣2個がエゴノキの枝に掛かっていました。またミニたんぼで、シュレーゲルアオガエルが産卵していました。花では、キンラン、ギンランのシーズンが終わり、コウホネ、カキツバタ、アヤメ、サイハイランなどが咲いています。
昨日から本日にかけて、アサギマダラが優雅に舞っているのを見ました。ビオトープから一つ離れた沢で、幼虫8匹を確認していたので、これらの中で羽化したものが飛来したのかもしれません。ビオトープには幼虫の食草となるガガイモ科のコバノカモメズルが多く自生しているので、この葉に産卵してくれればと、期待しています。
来月はいよいよホタルのシーズンに入ってきます。ビオトープでのホタル最盛期は、6月27日から7月5日ころではないかと思いますが、自然発生なので、何時、どの程度発生するか予測できません。6月26日頃にお問い合わせいただければ、正確な情報をお伝えできると思います。
写真説明
1006:キンラン、出ると必ず持ち去られ、道を歩いていて見られるものはなくなってしまいました。今年は、辛うじて山中の人に見つからない場所で2株綺麗に咲いてくれました。
1007:ササバギンラン、ギンランは10株、ササバギンランは30株ほど見られました。これは、葉が薄く、笹の葉に似ているので、ササバギンラン(笹葉銀蘭)と呼ばれるものです。
1008:タツナミソウ、日本画の描写に見られる波の形に見えるところからこの名があります。濃い紫の花に私は愛着を覚えます。好きな花の一つです。ビオトープでやや増えていますが、川口町内には大きな群生地があります。
1009:サイハイラン、あまり人気が無く、地味な花ですが、よく見るとれっきとした野生ランの美しさを持っています。武将の持つ采配に似ているところから付けられた名です。川口の山地ではどこでも見られます。
1010:モリアオガエル泡巣、泡は発砲スチロールのように見えます。断熱効果があり、水の無い木の上で、日光の熱を防ぎ、中心部に集まる卵を保護しています。孵化すると泡の一部が融け、そこからオタマジャクシになって出てきます。下に落ちたところに水がるという、絶妙の位置に泡巣はかけられます。
1011:アサギマダラ、海を渡るチョウとして知られ、想像を絶する飛翔力があります。胴体に触るとコチコチで筋肉の塊といった感じです。指でいくら強く摘まんでも押しつぶすことは出来ません。いつもはひらひら優雅に舞っていますが、追いかけたりすると、急上昇し、アッという間に尾根の高さを越え、姿が見えなくなります。
キンラン
ササバギンラン
タツナミソウ
サイハイラン
モリアオガエr泡巣
アサギマダラ
自然情報 2015−04−12
季節は初夏へと移り始めています。萌出た淡い緑の葉が、野山を包み、心を慰め、生きている幸せを感じさせます。
T 花の季節
 ビオトープでは野草の花が一面に咲き始めています。多くは雑草と呼ばれるものですが、よく見ると、愛らしく、踏まずに歩くのが難しいほどです。サギゴケ、ムラサキサギゴケ、カキドウシ、クサノオウ、ジロウボウエンゴサク、レンゲ、ミツバツチグリ、ノミノフスマ・・・・名前を上げたらきりがありません。
U 貴重種の発芽
 都の絶滅危惧種などに指定されているオオニガナ、ミヤコアザミ、コウホネ、カキツバタ、アヤメ(野生種)、トウゴクヘラオモダカ、チダケサシ、タコノアシなどが相次いで発芽しています。貴重種ではありませんが、ミソハギ、リンドウ、アカバナ、ツルニンジン、タツナミソウなどの注目種も一斉に発芽しています。
V トウキョウサンショウウオ
 今年の卵のう調査は間もなく終わります。川口の全域を調査し、数が減少している中で、多数の卵のうを確認しました。調査に協力してくれた高野重春さん、三沢昇さん、高木香里さん、山内陽子さんに感謝します。、
W オオムラサキ
 冬眠から覚めて、木に登り始めています。木に登っていく幼虫をビオトープで16日に3匹、17日に1匹確認しました。アカボシゴマダラは既に木の上で脱皮し、芽吹いたばかりの葉を食べ始めています。
X アズマヒキガエルの復活傾向
トウキョウサンショウウオの調査中に、アズマヒキガエルの成体と紐のような卵を数多く確認しました。ビオトープでもややまとまった産卵がありました。急減して絶滅を心配していたのですが、復活傾向にほっとしています。
Y 自然情報(写真説明)
1000:今熊神社のミツバツツジ、荒っぽい気候変動に翻弄されて、あまり良い状態ではありませんでした。特に4月8日の雪で、ダメージ受けてしまいました。
1001:フデリンドウ、毎年株の大きさが小さくなり、株数も減ってきています。絶滅しないかと心配しています。
1002:ニオイタチツボスミレ、淡い芳香があり、この名があります。、今年はある場所で群生しているのに出会いました。
1003:レンゲの幾何学模様、神様はどうしてこんなに美しい幾何学模様をレンゲに与えたのでしょう。
1004:ゴマダラチョウ、木の股に張り付いて芽吹きを待っていたゴマダラチョウの幼虫が、脱皮してエノキの若葉に擬態しています。背中の突起に花を付けたど派手なところは外来種だからでしょうか。
1005:オオムラサキ、4月10日前後になると越冬から覚めて、木に登っていきます。この姿を見られることはめったにありません。ビオトープに観察しやすい木があるため、毎年確認出来ています。
今熊神社のミツバツツジ
フデリンドウ
ニオイタチツボスミレ
レンゲソウ
アカボシゴマラの幼虫
木に登っていくオオムラサキの幼虫
自然情報 2015−03−23
例年よりやや遅れて梅が満開になっています。
T 3月の定例作業
 3月22日、五味、広瀬、高玉、田中、大西、仙波、工藤、永吉の8名参加で行われました。スミレ(ナガバノスミレサイシン)とシュンランが花を開いて歓迎してくれました。
U トウキョウサンショウウオの卵のう調査
 3月16日、18日の二日間、川口町と上川町の一部を対象に五味、高野、三沢、高木の四名で調査を行いました。確認された卵嚢は395対で、5年前に比べて20%ほど減っています。3月29、30、31、4月1日の四日間、後半の調査を行います。これらの調査は非常にハードですので、一般の方はご遠慮願います。初歩的な調査への参加を希望される方は、4月4日、又は5日にお願いします。事前連絡が必要です。
V 自然情報
写真説明
0994:三月定例作業の参加者。女性メンバーも3名に増えて、大変に楽しい作業が行われています。このメールを受信されている方でも、どうぞ気軽に参加してください。
0995:ナガバノスミレサイシンが咲き始めました。葉が出る前に花を付けます。落葉をかき分けて花だけが顔をのぞかせるところは可憐です。
0996:シュンラ、これは皆さんすでにお馴染みですね。
0997:ハナネコノメ、まだ少し早いのかなという状態です。
0998:ツノハシバミ、長く垂れているのは雄花で、赤い小さいのが雌花です。既に紹介したハンノキに似ています。
0999:ダンコウバイ、黄色い鮮やかな花は、ひときわ目立ちます。私の最も好きな花の一つです。群生地までの険しい道を開いてくれた三沢昇さんに案内してもらいました。
W ヒダサンショウウオ生息地の惨状
ヒダサンショウウオの生息地が惨憺たる状況になっています。昨年12月には、簡単に生息が確認できたのに、今は、その面影は全くありません。ヒダサンショウウオの生息に必要な可動巨石はことごとく剥され、剥した後も全く修復されず、川が変わり、流れが変わってしまいました。巨石の下に産卵するヒダサンショウウオの美しい卵のうを探して面白がったり、得意がったりするすだけの、馬鹿力のある人やグループが入り込んだのでしょう。
0994 作業グループのメンバー
0995 ナガバノスミレサイシン
0996 シュンラン
0997 ハナネコノメ
0998 ツノハシバミ
0999 ダンコウバイ
自然情報 2015−03−06
弥生3月、早春の息吹が感じ取れます。ビオトープは草の緑が目立ってきました。木々の冬芽、野草のロゼットなどに目を引かれます。トウキョウサンショウウオの本格的な産卵が、日当たりの良い南向きの谷戸などから順次始まっています。
T トウキョウサンショウウオの卵のう調査
 今年は川口地区の全域について調査を行います。日程が決まり下記ホームページに表示します。
http://kawaguchitengou.sakura.ne.jp/sannsho.htm
U 3月の定例作業
 予定通り3月22日(第4日曜日)に行います。メンバーには別便にてお知らせいたします。
V 自然情報
VA ヤマアカガエルの産卵
 3月5日現在ほぼ終了しました。産卵された卵塊数は川口ビオトープ:140、上川ビオトープ:65 共に過去最高を記録しました。
VB 写真説明
0988:トウキョウサンショウウオ、メスの抱卵した成体。ビオトープの主産卵池に姿を見せ、同じ場所で2日後に産卵しました。
0989:1月31日に産卵された今年の第1号の卵のうです。既に卵は孵化して、幼生の姿になって卵のうから出てくる寸前の姿です。その日のうちに一部が卵のうから出て、泳ぎ始めました。
0990:ダイサギ、あの大きな身体で、素早く動き、アブラハヤを捕食しました。コガモやマガモの去った川口川で、ダイサギやコサギが目立ちます。ダイサギが餌を捕獲したのを見たのは初めてです。
0991:アズマイチゲ、川口川の河岸段丘で今年もアズマイチゲが咲き揃いました。川口では川口川の堤防や、河岸段丘に普通に見られますが、都の絶滅危惧U類です。
0992:キバナノアマナ、上記の河岸段丘にアズマイチゲと共に咲いています。都の絶滅危惧TB類、アズマイチゲより1ランク上の貴重種です。
0993:アサギマダラ幼虫、ガガイモ科のキジョラン(常緑)の葉で越冬し、葉を食べて成長します。この後、翡翠の様な美しいグリーンの蛹になり、羽化して成虫になります。高尾山、八王子城山、今熊山などでも繁殖します。この幼虫は虫好きの人には人気があります。私は足を負傷して以来、数年ぶりで幼虫にお目に掛かりました。
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