東京の里山天合峰

川口エンドウ

川口エンドウは赤花の絹莢エンドウです。花は御覧のようにとても美しいです。

莢は大きめで、中の実に甘みがあり、莢にシャキシャキ感があります。

蔓は高くなり、1.8〜2.0メートルほどになります。
蔓が伸びると、昔はミカン箱を踏み台にして収穫しました。

川口エンドウのルーツ
ルーツは不明です。国内産の赤花絹さやエンドウと明治時代に移入されたフランス大莢エンドウの交配種
なのか?なんて思ったりしますが、昭和30年代の初めから、川口地区(当時は南多摩郡川口村)の農協
(今のJA)が主導して広めたことが知られています。農協の職員が集荷、出荷していましたが、担当職員の
退職、後任が見つからないなどの事情で、急速に廃れていきました。最盛期は多くの農家が生産に携わり
ました。その名残で今も旧家には自家用に栽培する家がかなりあります。それぞれのイニシアルを取って
KS株、MS株、SE株、HM株、KM株などと分類しています。(これは私の個人的な分類です)KS株は
「江戸東京野菜」としてブランド化されており、栽培グループがあります。
私はMS株の種を分けてもらい、栽培試験をしています。仮にMS−G株とします。ご近所にはSE株を
栽培している人がいます。これをSEーT株とします。この他にHM株、KM株が父祖伝来の栽培法を引き
継いでいます。