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川口ビオトープ
ビオトープ見学についての御願い
見学希望者は少人数で責任者を決め、見学日の候補日を幾つか決めて、ご連絡ください
トウキョウサンショウウオ、ホタルの見学はお断りします。
川口ビオトープは八王子市の北西部、八王子市川口町にあります。
動植物保護の大切な拠点です。ビオトープといえば、人口の工作物を想像するかもしれませんが、川口ビオトープは湧水に恵まれた自然界そのもののです。ここに生息する生物、植物は、全て自生のものです。八王子市の50年前の水環境がそっくり残っていると考えてください。川口ビオトープの多様な生態系は、各方面で注目されています..特にトウキョサンショウウオはこの種の最大級の生息地になっています。アカハライモリ、ヤマアカガエル、モリアオガエル、シュレーゲルアオガエル、アズマヒキガエルなどが集まり、水場はオタマジャクシで埋め尽くされます。オタマジャクシやサンショウウオの幼生を求めて、ヒバカリ、タカチホヘビ、シマヘビ、ヤマカガシ、アオダイショウなどの爬虫類が集まっています。ホタルはゲンジボタル、ヘイケボタルの2種類が見られます。いずれも、昔から当地に原生していたものです。ゲンンジボタルは、東日本型で発光時刻が決まっているうえに、発光時間帯も大変に短く、観賞には適しません。時刻が限られるうえに、当会担当者の案内が必要です。ホタルの餌になるカワニナも多く見られます。トンボはオニヤンマ、オオシオカラトンボ、カワトンボ、アキアカネ、ミヤマアカネ、ハグロトンボなど、水生昆虫はマツモムシ、マメゲンゴロウ、アメンボウなど、水生植物はツリフネソウ、ミゾソバ、トウゴクヘラオモダカ、オモダカ、オオニガナ、キツネノボタンなど、魚としてはホトケドジョウなどが見られます。サワガニも沢山います。サンショウウオやカエルの成体を求めて、ノスリ、サシバなどの猛禽類もやってきます。こんな多種多様な動植物が、全て自生であることが、このビオトープの最大の特徴です。

川口の自然を守る会の管理する非公開の施設ですが、研究目的や見学どで来場を希望される方は、下記メールアドレスまでご一報下さい。
非公開のため、案内図も発行しません。ご了承ください。
                        川口の自然を守る会 kwgm@adagio.ocn.ne.jp

川口の自然を守る会 最終更新 2022-02−02
1 景観
雑木林の黄葉
ミニ田圃
植物群落 ミゾソバとツリフネソウ
2 貴重植物
オオニガナ 都絶滅危惧TA類
ミヤコアザミ 都絶滅危惧TA類
チダケサシ 都準絶滅危惧種
シャクジョウソウ 都絶滅危惧U類
アズマカモメズル 都絶滅危惧TA類
タコノアシ 環境省準絶滅危惧種
アキノギンリョウソウ 都絶滅危惧U類
カキツバタ 都絶滅危惧TA類
コウホネ 都絶滅危惧U類
3 両生類
トウキョウサンショウウオ 都絶滅危惧TB種
アカハライモリ 都絶滅危惧TB類
シュレーゲルアオガエル 都絶滅危惧U類
4 蝶
オオムラサキ 都準絶滅危惧種
メスグロヒョウモン
テングチョウ
5 トンボ
オニヤンマ
ショウジョウトンボ
オオシオカラ
6 野生ラ
シュンラン
キンラン 都絶滅危惧U類
サイハイラン
クロムヨウラン 都絶滅危惧U類
ムヨウラン 都絶滅危惧U類
ギンラン と絶滅危惧U類
川口ビオトープの概要
標高:約190メートル
広さ:約3000u
地目:休耕田、谷戸は南に向かって開いており、西側を小川が流れ、ここには自然のままでゲンジボタル、サワガニ、ホトケドジョウなどが生息している。
小川と休耕田の間には、数メートル幅の孟宗竹、黒竹の密生した竹林があります。休耕田の東側は高さ2〜3メートルの土手になっています。土手の上は標高約240メートルの尾根に連なっています。大部分はクリーコナラ群落の雑木林です。一部に杉などの常緑樹が混在していま。
休耕田の水は小川から引かず、尾根からの湧水を利用しています。大小10箇所の池を作ってあります。池にはトウキョウサンショウウオ、アカハライモリ、ホトケドジョウ、ヤマアカガエル、ヒキガエルなどが多数生息しています。もともとここに生息していたものです。また、ヘイケボタルも多数生息しています。
休耕田は全部で10枚あります。このうち、湧水の水で潤っているのは下の3枚で、その上の7枚は半乾燥状態で、雨が降ればぬかるむが、晴天が続くと乾燥してしまいます。ここに自生している水生植物としては、ツリフネソウ、チダケサシ、オオニガナ、ミゾソバ、ヨシなどす。
土手や小下がりにはツリガネニンジン、ノハラアザミ、タカアザミ、ミヤコアザミ、ゲンノショウコ、タツナミソウ、フユノハナワラビ、リンドウ、タチツボスミレ、ツボスミレ、キツネノボタン、ヘビイチゴなどが目を楽しませてくます。
雑木林の中にはヤブランが群生しているほか、シュンラン、ツルリンドウ、サルトリイバラ、サイハイラン、クサボケなどが多く見られます。高木にはウワミズザクラ、イヌザクラ、ヤマザクラ、ミズキ、アオハダ、ネムノキ、ヤマクリ、ホウノキ、ミズキ、コナラ、スギ、ヒノキなどが多く見られます。
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